治療内容とコンセプト

1 コンセプト「しっかり準備を」

病院のリハビリは未熟な機能を改善する様に治療します、歩行訓練や姿勢保持の練習などがコレにあたります。

言い換えれば部活動の様な感じです、部活の練習がリハビリに相当します。

訪問マッサージは、練習前後の準備体操や柔軟体操にあたります。練習をする前にちゃんと体調管理と準備をすれば、練習を休む事も少なくなりますし練習効率も上がりやすいと思います。

リハビリをするにしても、日々過ごすにしても体調管理は大切です。当院は筋緊張を下げるだけではなく、こども達の体調を出来るだけ良い状態で管理する事が最良と考えます。

その為、体調管理、準備体操としてのマッサージやストレッチ、リラックスを重要と考えます。

 

 

2 運動だけでは無い、こども達の課題

脳性麻痺なら運動麻痺、染色体異常であれば筋肉の低緊張など、運動に関する課題に注目が集まります。

しかし運動の大切な要素である「感覚」は、しばしば忘れられがちです。

今、自分が・・・

どんな姿勢か?

どの位頭や身体が傾いているのか?

どんな環境にいるのか?周囲は安全か?

などの外の情報を目や耳、平衡器、皮膚、筋肉、関節から感覚する事で状況に合った運動が遂行されます。

運動と感覚は密接な関係です。脳性麻痺などの肢体不自由児は感覚の鈍磨や過敏など感覚に課題を持つ子も多く、ハンドリガードの出現が遅れるなどが代表例ですが、自身の身体各部の感覚、認知がスムーズでないケースが見受けられます。

当院ではマッサージやストレッチ、トレーニングを用いて身体的、心理的緊張を緩和し感覚しやすい身体作りを推奨しています。

 

 

3 治療内容

・小児用マッサージ

皮膚に対し手を当てる、なでる、伸ばす等、様々な刺激様式を使い、一人一人のその時その時に合った刺激を加えて行きます。

基本的に大人が受ける様な筋肉を強くもむ、指圧するなどの刺激はほとんど用いません。

【効果】

リラクゼーション

筋緊張の軽減

ボディイメージの構築

血圧、脈拍、呼吸等の鎮静化(リラックス効果)

感覚の経験(外界との繋がりを作る)

血流改善

 

・ストレッチ

手足の麻痺筋や低緊張筋、胸や背中を柔らかくストレッチします。

【効果】

筋緊張の軽減、または活性化

皮膚感覚の改善

呼吸の改善

筋肉の固有感覚を刺激(筋肉の伸び縮みや押されている等の感覚)

姿勢保持の支援(固有感覚を刺激する結果として)

 

・関節可動域訓練

動かしにくい、または自力では動かせない関節を可動範囲内で動かします。

(通常は可動範囲より少し拡げる様に行いますが、小児の場合は可動範囲内で行います)

【効果】

脳と手足などの繋がりの強化

関節拘縮の予防

関節の固有感覚を刺激する

関節の軟骨、関節の発育促進

可動範囲の維持・向上

 

・局所振動法

麻痺筋を伸ばした状態でバイブレーターを筋や腱に当て1~3分程保持します、脊髄神経の抑制介在ニューロンに作用し痙縮を軽減します。

【効果】

痙縮の軽減(例えば、突っ張って踵のつかない状態を軽減します)

感覚の経験

 

・スキンストレッチ

不動や冷え、筋緊張によって硬くなった、皮膚や表層組織を弛めます。

【効果】

筋緊張の軽減

関節可動域の改善

血流改善

 

・リラクゼーション

緊張やこわばりが軽減する姿勢や手足の位置で待ち、脱力を感じてもらい筋緊張や交感神経の興奮を緩和します。

【効果】

筋緊張の軽減

交感神経の抑制(リラックス効果)

 

・呼吸の補助

呼吸の際に生じる、肋骨の動きや皮膚の動きを肋骨を持ち上げたり、軽くポンプしたり、皮膚を動かしたりして補助します。

【効果】

呼吸を深く、楽に行えるようにする

 

・筋力トレーニング、運動

各種必要な運動、トレーニングを行います。

【効果】 

筋力、筋持久力の向上

麻痺、筋緊張の軽減

 

お子さんに合わせて内容を変えて対応させて頂きます。