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歪み信仰にはメリットがない
骨格の歪みは治せない
人の手で骨格を正す事は出来ません。正された様に感じるだけです。
骨格矯正を受けて一時的に痛みが改善するのは、
・関節に対する急激な刺激
・一緒にやるマッサージ刺激
これらによって一時的に鎮痛が起きる為です。
(広汎性侵害抑制調整と言います)
その為
・症状の改善は骨格の歪みがあり、その歪みが正されたからではありません。
・症状がぶり返したのは、また骨格が歪んだからではありません。
骨格矯正の問題点として僕が感じるのは
・症状を偽装出来る事
→歪んでいるか否かと正されたか否かはセラピストの一存です。いくらでも言えるという事です。
「今までで1番歪んでいる!」と不安を煽られた患者さんもいます。
そのセラピストは本気でそう思っているかも知れませんが、それは事実ではなく解釈であり思い込みと同じです。
・一生悩む事になる
人の骨格は本来個別性が高く、人それぞれ異なります。
その証拠に、
・顔の造形
・身長
・体格
これらは人によって違います。
何故か姿勢や骨格は、みんな同じで画一的と考えられがちです。
そもそも歪んでいる(人とは違う)物を問題視すれば、治るという状態は訪れません。
解決しようの無い問題を患者さんに植え付けるだけ損です。
筋肉の硬さもどうでも良い
僕は生活を送れていれば、問題視する程の筋肉の硬さではないと判断します。
エビデンス的には、持続的な筋緊張が痛みを感じやすい状態に繋がる可能性がある程度です。
筋肉の硬さもセラピストの主観、思い込みが強いです。
・問題となる硬さ
・改善となる硬さ
これらに定義がありません。
症状が減ったら、筋肉も柔らかいのだろうというくらいです。
しかし症状の緩和には、色々な要素が関係します。
・睡眠
・食事
・ストレス
・気分
・体調
筋肉の硬さだけで語れる物ではそもそもありません。
一要素くらいに軽く捉えるのが妥当です。
歪みも筋肉の硬さも痛みや症状に与える影響は実際多くはありませんが、根本原因の様に語られ過大評価されてしまっている為に過剰に心配、不安に感じている方が多いと感じます。
座ってると腰が痛い
座る姿勢と椎間板
座っている姿勢が1番、椎間板に体重が乗ります。
座る時間の長いデスクワーカーに多い腰痛です。
喫煙がリスクを上げる
タバコに含まれるニコチンには細い血管を閉じる作用があり、血行不良の原因の1つです。
このニコチンによって椎間板への血流が低下して、椎間板が弱くなる事が分かっています。
運動は椎間板を強くする
ランニングやウォーキングによって椎間板は適度な刺激を受けて厚みが増える事が分かっています。
複数のリスクが重なると
・座り時間が長い
・運動不足
・喫煙
デスクワーカーによくある事が椎間板にとってはマイナスに働きます。
それぞれをいきなり変える事は難しいので1個ずつ改善しましょう!
簡単に出来る緩和方法
① クッションを使う
座面が柔らかい方が椎間板にかかる圧力が減り、リスク低減になります。
② 腰を温める
ホッカイロなどで温めて血行不良を少なくしてリスク低減。
③ 小一時間に一度、離席
同じ姿勢を取り続ける事が問題です。定期的にトイレやコーヒーブレイクに立って姿勢を変えましょう。
骨で立つ
鹿島神宮
ヘルニアが治る期間
10年前にヘルニアと言われてから腰が痛い
整形外科で働いていると良く聞きます。
結論から言うと、ヘルニアによる腰痛である可能性は低いです。
なぜなら。
ヘルニアは3~6ヶ月である程度で吸収される
ヘルニアとは椎間板内の髄核というクッション材が漏れ出る事を言います。
この漏れ出た髄核は免疫細胞によって削り取られて吸収されます。
その為、程度の差はあれどヘルニアは小さくなり症状は改善して行きます。
その改善に必要な時間がおおよそ、3~6ヶ月です。
椎間板ヘルニアの典型的な症状とは?
・腰中央、または片側の痛み
・片側の脚の痛み、しびれ
どうですか?当てはまりますか?
・腰全体が重く、痛い
・日によって痛む所が変わる
・ストレッチしたり動かすと楽
この様な症状は、椎間板ヘルニアの症状からは離れます。
ヘルニアだから痛い訳ではない可能性が高いです。
ましてや何年も前のヘルニアは、恐らくある程度吸収され小さくなっている筈です。
ヘルニアだから○○という不安
ヘルニアだから
・重い物を持たない方が良い
・腰に負荷をかけてはイケない
・スポーツ出来ない
・ずっと治らない
・腰が弱い
この様な捉え方(認知)は、不安や恐れを生み扁桃体や側坐核といった痛み関連脳領域が反応して、
・痛みの感度UP
・痛みのブレーキ機能低下
などを招きます。
ヘルニアを正しく理解すると、あなたの腰痛は改善する可能性があります。