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不安感情と痛み
不安は痛みを強くする
不安や恐怖など負の感情を抱くと脳の扁桃体(ヘントウタイ)という部分が活性化します。
扁桃体は視床下部(自律神経の司令塔)に連絡して
・ストレスホルモンの分泌
・脈拍、血圧の上昇
・筋緊張の増加
・痛み感度の増加
などを引き起こします。
過剰な防御行動
・腰に負荷をかけてはいけない
・慢性腰痛は悪化する
・歪みがあると神経を圧迫する
など
この様な間違った情報ばかり与えられた人は、腰痛を過度に恐れ不安視してしまい過剰な防御行動を取ってしまいます。
・負荷をかけない様に過ごす
・良いとされる姿勢に固執する
・運動を控える
など
今のコロナ対策とも似た過剰な防御行動が余計に痛みを増やしたり、身体の機能を低下させ、気分を悪くしてしまいます。
腰痛の特性を知る事が大切
当院で実施するアプローチは、個人的経験的で慣例的な情報では無く科学的、医学的に妥当な情報をもとに腰痛を知る事から始めます。
それは腰痛という物のあなたの捉え方、脳の処理を変化させ痛みを低下させるのに必須だからです。
カフェインを摂ると脳疲労が抜けにくい
睡眠の役割
睡眠の役割はたくさんありますが、脳疲労を取る事が大きな役割の1つです。
脳疲労が残った状態が続けば、鎮痛機能も低下します。
カフェインが睡眠を阻害
アデノシンという物質が脳にある鍵穴にはまる事で、人は疲労感を感じ休息行動を取ります。
しかしカフェインを夕方以降も摂ってしまうと、この鍵穴を埋めてしまいます。
つまり脳の疲労物質が掃除されずに残る事になり、翌日も疲労感を残しやすくなります。
気付きにくいデメリット
コーヒーを常飲していると、カフェインの効果を感じにくくなります。
しかし脳疲労の回復を阻害したり、脳の覚醒度を上げるというデメリットが無くなる訳ではありません。
少しずつ減らす
コーヒーに限らずカフェインを含む飲料を減らす事で睡眠の質は確実に上がります。
いきなり無くすのもストレスですので、少しずつ減らす方向でトライしてみて下さい!
栄養の睡眠への影響
栄養が偏ると睡眠の質に影響
睡眠に関わるホルモンにメラトニンがあります。
メラトニンの原料はトリプトファンという栄養素です。
トリプトファンをあまり摂らないでいるとメラトニンが作れず、睡眠の質の低下に繋がります。
トリプトファンを摂ろう
トリプトファンは、
・豆腐
・納得
・味噌
などの大豆製品
・チーズ
・牛乳
・ヨーグルト
などの乳製品
その他、卵やバナナにも含まれています。
苦手な物を食べる必要は無いので、食べられる物から摂取しましょう。
軽い運動も吉
トリプトファンは、血液内のアルブミンとくっつくと脳に運ばれ難い性質があります。
ウォーキングや散歩など軽い運動によってアルブミンとくっつかず、脳に運ばれやすくなり効果を発揮しやすいです。
起きる時間を揃える
トリプトファンを原料とする睡眠物質のメラトニンは、寝起きに日光を浴びる事で刺激されます。
日光を浴びてから14~16時間後に分泌されます。その為、起きる時間がバラバラだと眠くなる時間もバラバラになり寝づらくなってしまいます。
夜更し、寝不足でも起きる時間を揃えると良いでしょう。
腰痛改善にはスクワット
スクワットのメリット
・脳と体の血流改善
・鎮痛機能の強化
・動作パターンの変化
全身の血流改善
心臓に帰る血液量が増加すると血液が改善します。心臓に血液を送り返す役割は筋肉が担い、下半身を使う事が効率的です。
鎮痛機能の強化
血流が改善される事で、脳に送られる血液も増加します。すると脳機能が向上、痛みを抑える機能も活性化します。
動作パターンの変化
例えば立ち上がる時に腰など背筋ばかり使っている人の場合、動作中の下半身の参加率が高まり、腰痛を軽減します。
他にもメリットあり
・免疫の活性化
・神経の栄養
ヘルニアや坐骨神経痛など神経にダメージがある場合、トレーニングする事で神経への血流が増えて栄養を送り、神経が修復されます。
注意が必要
・変形性膝関節症
・股関節の形成不全
・人工関節
など
トレーニングの方法や姿勢に注意をしなければならない方もいます。
自宅で行う場合は、
・肩幅
・イスに座る直前の高さ
・膝とつま先の方向を揃える
上記に気を付けて行いましょう!
湿布の注意点
日光に当ててはダメ
全ての湿布ではないですが、多くの湿布は日光に当たる事で難治性の皮膚炎を起こす可能性があります。
その為、少なくとも衣服に隠れた所に貼りましょう。
2~3箇所をローテーション
湿布は痛い場所に貼らなくても効果は変わりません。
薬が皮膚から浸透、血液に入るので貼る場所は問いません。
同じ所ばかりに貼っていると肌がかぶれてしまい痛みの感度が上昇、余計に痛くなる事もあります。
湿布の特性
湿布は飲み薬と違いゆっくり長く効果を発揮します。また飲まないので胃腸を傷めないというメリットもあります。
効果は、
・炎症を抑える消炎効果
・鎮痛効果
の2つです。
特にぎっくり腰の様な急性の痛みに効果を発揮します。3ヶ月以上続く慢性腰痛には、効果が薄いです。